こんにちは、シュンペー(@PackerJohnny)です!
先日、私が伊佐市内で運営している民宿「その火暮らし」に、ひとりのお客様が泊まりに来てくださいました。
聞いてみると、「九州自然歩道」を歩いて旅しているとのこと。
九州自然歩道…?道端で見かけるあの看板の…??

九州自然歩道とは、九州7県をぐる〜っとつなぐ約3,000kmの長距離トレイル。
1970年代からつくられた「人と自然をつなぐ道」で、山、里、海、温泉地、集落の中などをゆっくり歩いて巡ることができるルートになっています。

その中で、伊佐市を通る区間は熊本県人吉市〜鹿児島県さつま町までの約40km。
しかも伊佐市は、鹿児島側のスタート地点(と言っても過言ではない)とのこと!

これは…歩いてみたくなってきたぞ…
ということで、2025年11月、(何回かに分けて)実際に歩いてみましたー!!
スタート地点、久七峠へ!
まずはスタート地点、久七峠にある県境へ。
九七トンネルの脇の道をくねくねと進むこと約6km、県境に到着しました。
昔はこの道を通って鹿児島と熊本を行き来していたんですね〜

九州自然歩道の看板もありましたよ。
峠の名前は地元・大口に住んでいた久七爺さんに由来しているなんてみなさんご存知でしたか?(笑)

では、ここからスタートです!

久七峠 → 久七トンネル
車とすれ違うこともなく、静かな山道を下っていきます。
紅葉や川のせせらぎ、

時折顔を覗かせる伊佐の街並み、

滝や石垣の跡など、

ゆっくり歩くからこそ出会えることの連続でした!

人生ってくねくね道のようなものですねぇ。
まっすぐな道もいいけれど、「くねくね」してるからこそ、思いがけない出会いがあって、次の景色を楽しみに歩ける。そんな道なら、少しくらい道草しても悪くないなぁと思えました(笑)
久七トンネルの横の川
久七トンネルの入り口まで下ってきました。

ここに来たらぜひ立ち寄っていただきたいのが、トンネル脇を流れる川!

「久七ブルー」と勝手に呼んでいるのですが、透き通る青に吸い込まれそうなほど綺麗です✨✨

久七トンネル →木ノ氏 → 牛尾 → 十曽池
伊佐市市街地方面へ下っていきます。
伊佐市内を走っているとたまに見かけるこの看板。

車内からだと、「ふるさと 伊佐市」以外はなんと書かれているかわからなかったのですが…
急ぎすぎず 考えすぎず
ふれて 感じて いきな暮らしを
見つけてみませんか あなたの伊佐を
やさしい言葉が並んだそのあと、隅っこに突然
Don’t think, Feel…
急にブルース・リーが現れて、「伊佐市にリーおるやん!」と、ひとりで笑ってしまいました😆
大口電子と金山跡
木ノ氏の集落から右に曲がり、牛尾エリアに入っていきます。
途中には伊佐市を代表する企業「大口電子」さんの施設群が並び、

大口金山跡の石碑もありました。

自然と産業の歴史、そして人々の暮らしが垣間見える素敵な道でした。

Jissoこどもの森(十曽青少年旅行村キャンプ場)に到着。
気持ちがいい場所なので、ここで休憩(トレイル中の宿泊にも○)するのもおすすめです。

九州自然歩道の看板(伊佐市内のルート)もありましたよ!

伊佐市内のルートの1/3くらいは来たでしょうか?
まだまだ続きます。
十曽池 → 小木原 → 渕辺
今回歩いた11月、十曽池は水が抜かれていました。

湖底がむき出しになっていて、なかなか見られない迫力です。
ちなみに夏はこんな感じ↓

十曽キャンプ場のあたりは森の匂いが濃くて、歩いててとても気持ちがいいです。
伊佐の名産「金山ねぎ」?の畑も広がっていました。

九州自然歩道、迷いそうな場所には看板が立っていて丁寧に整備されているのですが、唯一危なかったポイントがこちら😅

川内川の支流である羽月川にかかる橋を渡り、渕辺集落に入っていきます。

渕辺 → 鳥巣 → 羽月
民宿その火暮らしがあり、私が暮らしている渕辺集落。
こぢんまりしているけれど、季節の移り変わりが楽しい素敵な集落です。


渕辺集落を抜けると次は園田集落。
公民館横の広場では地元の方々が集まっていらして、温かい光景をよく目にします😊

羽月 → 曽木の滝
羽月エリアに入ってきました。
自然歩道沿いにある羽月小学校のグラウンドからは子供たちの元気な声が聞こえてきました😊

曽木の滝方面に曲がり歩を進めていると、香ばしいようなちょっとツンとするような不思議な香りが…
さらに先に進むと現れるのが巨大な白い建物「県立北薩病院」。
地域医療の要であるとても大切な場所。
うちの家族も何度もお世話になっています。いつもありがとうございます🙇♂️🙇♂️

曽木の滝 → さつま町(鶴田ダムへ)
曽木の滝公園に到着しました!
この日はイルミネーションの準備をされていました。(今はもう始まってますね!)
こんなに素敵なイルミネーションを無料で楽しめるなんて…毎年本当に楽しみなイベントです♪

曽木の滝の紅葉は今年も見事でしたね〜
伊佐にこんなに人が集まるんだ…と驚くほどたくさんの人で賑わっていましたよ😊

曽木の滝、この日はちょっと水量少なめ。

九州自然歩道のマップを見ると、以前曽木の滝のちょっと上流に架かっていた曽木大橋を渡ることになっていますが、今はもうありません。
2011年に開通した新曽木大橋を渡って対岸側へと向かいます。

そして少し下流側にあるのが「曽木発電所遺構」。
明治42年(1909年)、先ほど歩いてきた牛尾大口金山の電源供給のために建造された水力発電所の跡です。
例年では大鶴湖(鶴田ダム)に沈んでほぼ見えないのですが、今年は雨が少なかったようでばっちりと見えました!

最後の区間は橋が何本も続き、山の中を抜けていきます。

橋→ちょっと湖の様子が見える→山道→橋→ちょっと湖の様子が見える→山道…
の連続で正直あまり景色に変化はありません😅

夕方に歩いていたのですが、街灯もなく、車通りもほぼないためちょっと怖いかも…。
この区間は明るい時間帯に歩くのがおすすめです!
…
あ、急に「さつま町」の看板が!?
ここで久七峠から始まった九州自然歩道伊佐市内ルートは終了となりました。

こうして無事、九州自然歩道の伊佐市〜さつま町区間を完歩しました😊
じっくり歩いてみて実感したのは、やっぱり “Don’t think, feel” だよなぁということ(笑)
色々と考えるよりも、実際に動いて感じた方が伊佐はずっとおもしろいですね!
そして歩き終えた今、「また違う季節に歩いてみたいな」、「この先も行ってみたいな」と思いがふつふつと…。
みなさんも機会があればぜひ歩いてみてくださいね♪
おしまい。
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