新型コロナウイルスの感染拡大や豪雨による遺構の損壊などでしばらく中断されていた本ツアーですが、2022年夏は開催予定とのことです!現在の様子や見学ツアーの内容はこちらの記事をご参照ください↓
帰ってきた!幻の曽木発電所遺構見学ツアー!!伊佐市には限られた時間だけ湖上に姿を現わす建物があることをご存知でしょうか?
曽木の滝の下流にある曽木発電所遺構は、普段は鶴田ダムの底に沈んでいて見えませんが、ダムの貯水位を下げる4~9月頃にかけて遺構の姿を見ることができます。湖上の遺跡ということで リアル カリオストロの城 なんて呼ぶ声もあります。
対岸の展望公園からご覧になったことがある方はいらっしゃるかもしれませんが、この度期間限定で曽木発電所遺構に入れるツアーが開催されたので参加してきました。さっそくレポートをお届けします!
そもそも曽木発電所遺構とは?
国土交通省九州地方整備局鶴田ダム管理所のHPには下記のように説明されていました。
鶴田ダムの上流約9kmの場所に、初夏から秋にかけてだけ姿を現す赤レンガ造りの建物があります。明治42年(1909年)、牛尾大口金山の電源供給のために建造された水力発電所の跡です。現在のチッソ(株)や旭化成工業(株)の設立者である野口遵(のぐちしたがう:1873年~1944年)によって設立された曽木電気(株)の第二発電所として建設され、曽木の滝の落差を利用した水力発電を行っていました。
出典:国土交通省九州地方整備局鶴田ダム管理所(http://www.qsr.mlit.go.jp/turuta/g4_sogiikou/index.html)
近代化遺産であると同時に水俣病という悲しい現実にも繋がっている場所です……。
遠くから眺めるのもいい。だけどできるなら近くで見てみたい!
今回は、伊佐市観光特産協会の是枝さん(右)と宮崎さん(左)にご案内いただきました。
発電所や設立者である野口遵の歴史を解説していただきながら、遺構までの一本道を進みます。
この道の両脇には昔は集落があったそうです。
5-10分ほど歩くと遺構が見えてきます。
対岸から見ると小さく感じるのですが、近くで見ると圧倒的な存在感です。
遺跡の中には水が流れていて、なんとも言えない雰囲気があります。
カロストロの城やラピュタっぽいところには色々と行きましたが、ここが一番かも。
シャッターを切る手が止まらなくなること間違いなし。
中を見てまわった後は、遺構裏の階段を登ります。遺構を上から見ることができます。
登るのは少ししんどいです……。
が、登った先にはこんな景色↓が広がっています。是非登りましょう!
ツアーの行程のおさらい
小一時間ほどのツアーです。内容をおさらいしてみます。
1.集合曽木の滝公園に集合。 2.発電所遺構入り口に移動場所がわかりにくいので、ガイドの方の車について移動します。3分ほどの距離。 3.発電所遺構まで徒歩で移動5-10分ほど、解説を聞きながら一本道を進みます。 4.発電所遺構見学シャッターを押す手が止まりません。遺構内は滑りやすいので十分ご注意を。 5.発電所遺構裏の階段を登り、遺構を上から眺める体力次第ですが5分かからないと思います。是非登ってみてください。 6.来た道を戻り、入り口にて解散曽木の滝公園までは戻りません。入り口付近で解散となります。
ツアーの予約や問い合わせはこちら
ツアー開催期間は、2018年8月16日(木)~9月30日(日)、9月は土曜・日曜のみの開催とのことです。ダム湖の水位が上昇して、周辺に進入できなくなった場合、中止となることがあるとのことなので、興味とお時間がある方は是非行かれることをお勧めします。
詳しくは、伊佐市観光特産協会にお問い合わせください。
本ツアーの専用ページはこちらです。
・ツアー名 夏季限定!「幻の発電所遺構」ツアー
・住所 鹿児島県伊佐市大口宮人(※立ち入り禁止になっていてツアー以外では立ち入りできません)
・電話番号 伊佐市観光特産協会(ツアー予約)0995-29-5013(平日10:00-17:00)
・メール info@isa-kankou.com(土日祝については、こちらの方へお問い合わせください)
・ツアー開催時間
2018年8月16日(木)~9月30日(日) ①11:00-1140 / ②14:00-14:40
(※9月は土曜・日曜のみ開催)
(※ダム湖の水位が上昇して、周辺に進入できなくなった場合、中止となる可能性あり)
※記事の情報は2018年9月14日現在のものです。最新情報は直接お問い合わせ下さい。
※写真の無断掲載や使用はご遠慮ください。