古民家のセルフリノベに失敗した話(2)- 壊せばいいってもんじゃない。でも壊せばわかることもある。-

TAGS:

こんにちは。シュンペー(@PackerJohnny)です。

本格的な梅雨到来。雨がすごいですね。

雨といえば雨漏りですね。

現在改修を進めている古民家ですが、特にトイレ部分が大変なことになっています…。

下の映像見たらきっとみなさん笑っちゃうと思いますよ↓笑

 

これが自分の家だったら…と思うと怖くないですか?笑

 

さて、前回は片付けを行いましたが、

古民家のセルフリノベに失敗した話(1)- 素敵な古民家との出会い、絶望、そして神様たち現る –

 

今回は腐っている部分や不要な部分の解体を行った時のお話です。

いやー壊すのってなかなか楽しいです。天井を剥ぐと立派な梁や土壁が顔を出し、壁を壊せば見通しがよくなって広々とした空間に夢が膨らみます。

しかし夢と希望を胸に進んだ先にあったのは…

 

解体はプロと行うべし。

 

構造的に壊してはいけないものを壊してしまう…それは古民家の倒壊を意味するので、それだけは避けたいと思いプロのお力をお借りすることにしました。

今回解体時に力を貸していただいたのは、37designの味園さんと桑原さん。デザイン&設計から大工仕事までマルチに活躍されていて本当に素敵な建築をされています(ぜひ 37designさんのInstagram を覗いてみてください!)。

 

味園さん(左から2番目)と桑原さん(真ん中) ※サウナ好きたちが集まってトラックサウナを制作した時の写真。

ただひたすらに壊す。夢と希望を胸に。

 

解体の手順やコツを教えてもらいながらまずは母屋の方から解体を進めていきました。

 

コンセント周りや建具などはきれいに外していき、ここぞという場所はバールやかけや(大型の槌のこと)で破壊していきます。

ストレスが溜まっている方にはもってこいの作業😏

 

壊すと出てくる素敵な梁や土壁たち。興奮が止まりません。

 

床がもうぶにょんぶにょんだったので、旧習字教室だった部分もどんどん壊していきます。

 

あっという間にこんな感じ↓になり見通しがよくなりました。

何もない方がゼロベースでまた間取りを考えることができるので、壊す手が止まりません。

この後も天井を剥ぎ、床下の基礎を解体し、壁を壊し…と進んで、、、

 

<片付け前>

<片付け後>

<そして解体後>

ちょ…ちょっとやりすぎたんじゃないのか…気づいた時にはもうすでに遅し…。

 

そこには絶望しかなかった。

 

解体をやりすぎた結果、家の中は廃材で埋め尽くされました。

まともな床も全て消滅したのでゆっくり座れるような場所もありません。

そしてここからは基本的に一人での戦いです。

この廃材の山を、

①今後活用できそうな太い柱

②薪として焚き物に使えそうな廃材

③その他燃えるもの(ベニヤ板や木屑など)

④その他燃えないもの(スレートや石膏ボードなど)

に少しずつ少しずつ分別していきました。同時に処理施設へ何度も軽トラを走らせます。

大きな廃材を片付けると、そこにはネズミの糞やホコリ、細かなゴミなどが入り混じった層が現れます。

今度はそれをひたすらに手で集めて土嚢袋に入れ、家の外に出して積み上げていきました。

 

そしてついにこの日がやってきたのです!!!

 

心を無にして、廃材と向き合う日々。

その結果、

 

どんなに大変なことでも

諦めずに少しずつ進めていけば

必ず終わる時が来る

by シュンペー

 

という至極当たり前な悟りを得ました。笑

この作業はめちゃくちゃ大変でした…もう2度とやりたくありません😅

 

壊してみてわかったこと①(基地はあった方がいい)

 

床があった部分も全部剥がして解体してしまったので、荷物や材木を置いたり、寝泊りしたりするのにちょうどいいスペースがなくなってしまいました。基地として一部分でも残しておいた方がよかったかもなぁと思います。

あと、この古民家改修は部分部分でたくさんの方に力を貸していただいていますが基本的には自分一人が作業者なので、理想と実際にできることをもう少ししっかり考えて、今壊すとこ、後からやるとこ、分けて進めることができたんじゃないかなぁと思います。調子に乗って理想を追い求めすぎたかもです😅

と言ってもやってしまったものはしょうがないので頑張ります!

壊してみてわかったこと②(恵の雨が至るところから…)

 

家がスケルトン状態になったので、雨漏りが直接下に落ちてくるようになりました笑 おかげで雨漏り箇所がわかりやすくなりました。把握していた箇所以上にたくさんたくさん雨漏りしているので…が、頑張ります…。頑張って生きます(塞ぎます)。

壊してみてわかったこと③(アナグマとイタチごっこ)

 

キッチンだった部分の床下に何やら大きな穴が空いているのを見つけました。

ある日家に行ってみると、なにやら大きめの動物が家の中を徘徊していました。

アナグマでした。

目が合うと「どちら様ですか?」というような顔をして穴の中に消えていきました。

そっこーで穴の上に板で蓋をしました。

数日後、板が吹っ飛ばされていたので漬物石を二つ置きました。

が、数日後、板の横に新しい穴が空いていました。

そっこーでブロックをねじ込んで穴を塞ぎました。

そして数日後、また別の場所に大きな穴が空いていました。

今、地元猟友会の方にお願いして罠を仕掛けています。

“THE 罠” という感じで、本当に掛かるの?という気もしますが気長に待ちます笑

 

では今回はこの辺で。

次回はちょっと改修自体からは離れて、畑や庭のお話をさせていただこうかと思っています。

お楽しみに〜

 

<SpecialThanks!!>

37design
デザイン&設計から大工まで幅広く対応、とっても親身になって相談に乗ってくれる素敵な建築チーム!
ホームページ:http://www.37design.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/37design_kagoshima/
Facebook:https://www.facebook.com/37design-サンナナデザイン-105536517495894/