古民家のセルフリノベに失敗した話(7)- 火のある暮らしを楽しめる宿「その火暮らし」オープンまでの物語 客室編 –

鹿児島県伊佐市 その火暮らし 客室

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こんにちは!シュンペー(@PackerJohnny)です。

寒くなってきて焚き火が楽しい季節になってきましたね〜🔥🔥

2021年の2月から更新が止まってしまっておりました「古民家改修日記」。

実はその後も少しずつ少しずつ改修を続けておりまして…

2022年10月、

火のある暮らしを楽しめる宿「その火暮らし」としてオープンしたんですー!!!

※その火暮らしのインスタページはこちら

ここに至るまで本当に大変でした…涙なしには語れません!笑笑

これから何回かに分けて、その火暮らしオープンまでの物語を語っていきたいと思います🙇‍♂️

客室をつくろう!和室編

前回までのおさらい(笑)

現在和室となっている場所の最初の状態…

いや〜何度見てもなかなかパンチのある写真ですね…

空き家だった期間に動物が入ってしまったようで色々なものが散乱している状況でした…。

不要なものを解体・撤去してスッキリした状態!

そして床下地までできた状態がこちら↓

床下地ができるまでのお話についてはこちらをご覧くださいませ↓↓

古民家のセルフリノベに失敗した話(4)- もう落ちたくない…トラップだらけの「床」攻略戦 その1 –

今回はこの後からのお話となります!

縁側部分の床、薄過ぎ問題!

薄いベニヤ板のようなものが張ってあったのですが、もうベコベコで踏んだら踏み抜いてしまいまして…😅

古い家って、薄いベニヤとかカーペットを何枚も重ねてもたせているとこ結構ありますよね…なんでだろ??笑

全部取り外して、補強して、余りの断熱材を敷き詰めて、合板を張ってひとまず完了です!

細かい材料も取っておいて、できる限り活用していきます!!

古民家と防音は相性悪いよね…涙

部屋と部屋を仕切る壁は防音仕様にしないと!

と思い込んでいた私は、防音の方法を色々と調べて吸音ウールや遮音シートなどを大量に発注し、せっせと防音壁づくりに取り組んでおりました…

こんな綿が音を吸収するのかなぁ…とっても不安でした😅

が、

土壁の部分はどうするの…

ドア同士が近いからドアも防音仕様にするの…

古民家特有の細かい隙間はどうするの…

天井にも吸音ウールや遮音シートを仕込むの…

などなど、疑問が噴出し、時間とお金がどんどん消費されていく…

そして思いました。

そもそも防音する必要あるの?

ひと組限定の宿にしようとしてるのに??

防音、いらなかったですね…

男女混合のグループにご宿泊いただく場合、男女で部屋を分けて宿泊となるだろうからそうしたら聞かれたくない話もあるよなぁ…なんてそんなパターンばかり考えておりました…😅

お金と時間を浪費してしまい悔しかったので、リビングに面し和室にも接しているトイレにはしっかり防音処理を施しました!扉も二重になっています!!

ドラえもんの寝床のような寝床をつくろう!

なぜかわからないのですが、ちょっと篭った場所ってなんだか落ち着くんですよね…笑

この元押し入れだった場所をソファ兼ベッドにしようと思いつきました!

座っても寝ても大丈夫なように頑丈につくっていきます。

大人が十分寝転がれる篭った空間ができました!

天井には梁を活かす形でベニヤ板を張り、壁面も石膏ボードで塞いだのでなんだか部屋らしくなってきました。

地獄の漆喰塗り塗り…

和室は、白の漆喰で模様はつけずにきれいに塗ることにしました(実はこの”模様をつけない”というのが難しいんですよね…😅)

とてもリーズナブルだったこちらをチョイス!練り済み漆喰は何倍も高いんですよね…😢

まずは下地を平滑にする&漆喰の接着を良くするために下処理材を塗っていきます。

この天井に塗るのがなんともしんどいんですよね…時々目に入ったりなんかして…😭

ミキサーで漆喰を練ってからひと晩寝かせて塗り始めます。

全神経を集中させ、ひたすら綺麗に塗っていきます。

途中でちょっとミスると一面全部やり直すこともあって心折れそうでした…

これ↓は確か夜中の4時くらいだったと思います。

漆喰の渇き具合を見ながら塗っていくので、寝たい時に寝ることはできません!笑

漆喰の状態が第一優先です!!笑笑

皆さんはスリッパで脚立に登るのはやめましょう…滑ってとても危険です(もちろん滑って痛い目に遭いました😅)

なんでエアコン付ける前に塗ってしまわなかったんでしょうね…

過去の自分を恨んでも何にもならないんですが、こういうところを後からやるのはとっても面倒なので皆さんはお気をつけください🙇‍♂️

どうやって塗るねん!😡

そして無事塗り終わりましたー!!

とっても神経を使いまして、終わった時はもうヘロヘロでした😅

大変だったけれど、喜びもひとしおです⤴︎⤴︎

和室はこんな感じになりましたー!!

ちょこちょこオイルフィニッシュで木部をきれいにしたり、小物を置いたり、窓にスクリーンをつけたりして完成です!!

どうでしょう?元々の状態と比べると随分と気持ちのいい空間になったのではないでしょうか??

窓からは霧島も望めますよー!!

こちらのお部屋は基本的にお布団を3組敷くことができます。

客室をつくろう!洋室編

前回までのおさらい(笑)パート2

現在洋室となっている場所の最初の状態…

和室の時と比べると片付いていますが、こちらも動物に荒らされていました…

不要なものを解体・撤去してスッキリした状態!

そして床下地までできた状態がこちら↓

床下地ができるまでのお話についてはこちらをご覧くださいませ↓↓

古民家のセルフリノベに失敗した話(4)- もう落ちたくない…トラップだらけの「床」攻略戦 その1 –

今回はこの後からのお話となります!

レスキューした檜の板で鬼滅の刃を再現!?

レスキューした板。実物は写真よりも黒ずんでいました…

倉庫の片付けで処分されそうになっていた幅も厚みもバラバラの檜の板を、木工所の方に協力していただき加工していきます。

機械の凄さと熟練の技に圧倒されました…

縦480mm×横120mm×厚み15mmに正確に切り揃えられた板達。

檜の香りがすんごいです!

もう新品の板じゃん!!

なぜ切り揃えたかというと、これがしたかったからです!

そう市松模様!!(完全に鬼滅の刃に影響を受けています…笑笑)

この板を張っていく作業、簡単なようで結構難しいです。

家や枠自体が少し歪んでいて正確な正方形ではないので、何も考えずに作業しているとどんどん隙間ができていきます…。

張り始める前に直角を出して、下地に印をつけ、その印に合うように板を一枚一枚調整しながら張っていく…これまた気の遠くなるような作業でした…😅

1mmのずれが気になって何度もやり直ししていたのですが、僕はプロの大工ではなくただのDIY好きであることを忘れていました…笑笑

あてがない場所に壁面をつくる

そして次に大変だったのがこの壁面をつくる作業。

全然写真を撮っていなかった(撮る余裕がなかった…)ので伝わりづらいのですが、この壁面の上には梁がなく、あてがない場所に壁面をつくることの難しさを思い知らされました。

決して張り手したりしないでください笑(ちゃんと補強してますけど)

そして奴がやってきた…

下地処理を進めて早く壁を塗りたいなーと思っていた矢先…

あれ、なんで濡れてるんだろう?

ん…

おいおいおい!!!!!

天井裏に上がって確認してみると、

屋根の隙間から雨が入り込み、

屋根裏に敷き込んでいた断熱材に染み込み、

その断熱材も耐えられなくなり天井の至る所から雨漏りがしているではありませんか!!!!!

ぐちょぐちょでとんでもない重量になった断熱材を撤去するのは本当に大変でした。

皆さんも雨漏りがある場合はしっかりとなおしてから改修に取り掛かりましょう!(そんなことみんなわかってるけど、屋根はお金かかるんよなぁ…😭)

元瓦屋さんのお隣さんと屋根に登り対策を講じた後、しっかりと乾燥させてから気を取り直して作業開始です。

楽しい漆喰塗り塗り♪

雨漏りのせいで砂壁の接着が悪くなっていたので剥がしていきます…これも結構しんどい😢

高価なペアガラスの内窓をゲットしたのでつけてみました

古壁や砂壁の上にも漆喰を塗っていくので、アク止めと下地強化のためにアクドメールを重ね塗りしました。

今回は土佐漆喰に色粉を混ぜてみました!

コテ痕をそのまま残す形で塗っています。この塗り方は簡単だし味があって好きです!

洋室はこんな感じになりましたー!!

そしてそして、塗り終わった姿がこちらですー!どうでしょう??

ベッドや机、椅子などを配置してみるとこんな感じになりましたー!!

部屋内の木部には全体的にワトコオイルのミディアムブラウンを塗って統一感を出しました!

シングルのベッドが2つです

いや〜さささーと書いてきましたが、まだまだここには書ききれないくらい色んなことありまして、感慨深いです笑

実際にお泊まりいただいたお客様の声をお聞きしながら、より快適にお過ごしいただけるよう今後もアップデートしていきたいと思います!!

次の古民家改修日記では、キッチンやお風呂、トイレなどの水回りのお話をしたいと思います。

ではでは〜👋

※その火暮らしのインスタページはこちら