古民家のセルフリノベに失敗した話(9)- 火のある暮らしを楽しめる宿「その火暮らし」オープンまでの物語 水回り(キッチン)編 –

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こんにちは!シュンペーです。

最近伊佐にDIY仲間が増えてきて嬉しい限りです!!

2020年からコツコツとセルフリノベを進め、2022年10月に火のある暮らしを楽しめる宿としてオープンしました「その火暮らし」。

※その火暮らしのインスタページはこちら

その完成までの軌跡を辿るシリーズ第三回は「水まわり(キッチン)」です。

私が仲間たちとともにドタバタしながらキッチンをつくっていく様子をご覧ください笑

水まわりをととのえよう!キッチン編

まずは改修前の姿をどうぞ…

使いにくそう…というわけではなかったのですが、雨漏りなどの影響もあり至る所が傷んでいたので、思い切って解体してからどうするか考えることに😅

荷物そのままでの引き渡しでございました…

水道管もかなり破損しておりました…

さてさてどうやって改修していったらよいのやら…😅

とりあえず、解体しました…

調子に乗って壊しすぎました…😅

この瓦礫の山に埋もれている時は「やっちまったな…」と思っていましたが、片付けるとスッキリ!笑

瓦礫や動物の糞などにまみれながらのしんどい片付けでした…古民家改修は片付けとの戦いでもあります。

どんなキッチンにするか夢が膨らみますねぇ⤴︎⤴︎

※詳しい解体の様子はこちらの記事をどうぞ↓
古民家のセルフリノベに失敗した話(2)- 壊せばいいってもんじゃない。でも壊せばわかることもある。-

生コンを流してコンクリートの床へ

掃除のしやすさなども考えて、キッチンの床はコンクリートにすることにしました。

プロの左官さんに指導いただきながらコンクリートを打っていきました。

※この作業の前に水道管を引き直しました!

最初は全部自分で練ってやろうと思っていましたが、生コン車を手配して大正解😅

床ができたことが嬉しくて、しばらくここにテントを張って暮らしていました笑

※詳しいコンクリート打設の様子はこちらの記事をどうぞ↓
古民家のセルフリノベに失敗した話(3)- ひじを左わき下からはなさない心がまえで、やや内角をねらいえぐりこむようにして「土間コンクリート」を打つべし –

天井と壁をつくっていきます

水平と石膏ボードを張る時のピッチを考えながら天井下地をつくっていきます。

壁面が垂直になるように壁下地をつくっていきます。

古民家の傾きがすごいのでなかなか大変です…😅

この作業とあわせて、電気の配線を行います。

(とりあえず先に壁作っちゃって何度も電気屋さんに怒られました…笑笑)

断熱材を入れながら下地合板や石膏ボードを貼っていきます。

石膏ボードは意外と重いので、ペアでやるといいですね😊

空間としてだんだんと形になってきました⤴︎⤴︎

火の周りはブロックを積むことに

(当たり前なんですが)火の周りが「木」というのは怖いなと思いまして、ブロックを積むことに…垂直が出ていてやりやすかったのでよしとします。いつも行き当たりばったりで回り道ばかりしております😅

※この時、下地を確認しながらガス管を通す穴を開けておきます。

キッチン本体やかまどを置いてみるとそれっぽくなってきました⤴︎⤴︎

モザイク壁面とカウンターを作る

まずは垂木と合板で下地をつくっていきます。

これに色塗ってカウンターつくって終わり…じゃあ面白くないなぁと思っていた時に目に入ったのがこちらの廃材たち↓↓

どこかで使えるかもと取っておきました😏

これ貼っていったら面白いかも!と思い、ランダムに貼っていくことに。

寒かったようで変な格好しています…笑

四角形で貼っていけば簡単だったのに台形や三角形などを貼り始めたところから沼にはまり…

数日間、朝から晩まで、あーでもないこーでもないと廃材と格闘しました😅

目が血走ってますね…😅寒い中真夜中まで頑張っている最中だったので「こんなに頑張ってるのになんでやー💢」と叫んだ記憶があります笑

悪戦苦闘の末にモザイク壁面が完成したので、製材所でゲットした一枚板とその辺にあった木でカウンターをつくり、

工務店の廃材置き場から拾ってきた角材をスライスして貼っていきました。

そして完成したモザイク壁面とカウンターがこちら!!

もう二度とやらないと思うけど、唯一無二のものができて嬉しかったです😊

かまどを設置する

絶対に設置したいと思っていたかまどの設置に取り掛かります!

まずは煙突を壁から出すために穴を開けました。

借景のようでいいですね笑

煙突を施工する時は煙突からの熱が壁に直接伝わらないように眼鏡石というものを設置するのですが、壁の傾きを調整するために壁自体がかなり厚くなってしまったため市販の眼鏡石では厚みが足りず自作することに…

①枠をつくり

②パーライトと耐火セメントを混ぜ混ぜして

③煙突が通るようにして固定してから流し込み

④数日放置してから枠を外して完成!

完成しためちゃくちゃ重い眼鏡石を設置!

ぴったりはまると嬉しいですね〜

なんだこの間抜けな顔

設置完了⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎早く火入れしましょう🔥🔥🔥🔥🔥

外から見た図。

初火入れ🔥

サウナが大好きなので、「蒸気サウナだぁ〜」と叫びながら初火入れのかまどからあがる蒸気を楽しみました笑

初火入れで茹で上げたとうもろこしの味は一生忘れないでしょう🤤

棚を仕上げる

完成までもう少し!

木工所でいただいた廃材で棚をつくり、

溝をほって、余っていた合板で引き戸をつけました!

意外とスムーズに開閉でき、よき!

ラストスパート!漆喰を塗って壁を仕上げる!

漆喰を塗っている時の写真を撮り忘れました…。

塗っている時に漆喰が落ちてきて目に入るととんでもなく痛いので、天井に漆喰を塗るのは個人的にはお勧めしません…😅😅

漆喰が目に入ってギャーギャー言いながら仕上げました😅

土っぽい感じにしたかったので雑めに塗っています。手前の井戸も復活させたいですね〜

なんとDIY専門誌「dopa(ドゥーパ!)のDIY大賞にてマックス賞を受賞!!

長きにわたる格闘の末に完成したその火暮らしのキッチン!

DIY好きならきっとみんな知っている雑誌「dopa(ドゥーパ!)」のDIY大賞に応募してみたのですが、なんとこのキッチンの壁面が “マックス賞” という賞を受賞しました〜!!

 

「根気があれば誰でもできる、でも誰も作らないであろう壁面。」

というちょっと自虐混じりの作品名がよかったのかもしれません笑(確かにもう二度と作りたくないかも…笑笑)

賞品としてエアネイラをいただいたので、トラックサウナの補修など色々なところで活用していきたいと思います!

きっとこの時の自分も報われたことでしょう!!笑笑

以上、その火暮らしのキッチンができるまでの様子でした!

次の古民家改修日記では、脱衣所やお風呂の改修についてお話をしたいと思います(あぁ思い出したくない…😅)。

ではでは〜👋

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